六菱ゴム創立100周年にあたって
おかげさまで、私ども六菱ゴム株式会社は昨年、創立100周年を迎えることが出来ました。この大きな節目を迎えることが出来ました事は、ひとえにお得意様ならびに関係者の皆様からの長年に渡るご指導ご鞭撻の賜物と、心より深く感謝を申し上げます。
当社は、神戸の地場産業として栄えたマッチ工業の衰退に代わり、タイヤ、ベルト、靴などゴム工業勃興期の1922年(大正11年)11月11日、工業用ゴムは今後の国内産業の発展に不可欠と先見した6名の発起人が「匿名組合六菱ゴム製造所」を設立、当地唯一の工業用ゴム製品専門メーカーとしてスタートいたしました。
顧みますと、昭和金融恐慌、阪神大災害、戦後の混乱、石油危機等の激動の昭和期と、バブル経済崩壊による不況、阪神淡路大震災の被災、東日本大震災等の渦中で多くの試練を乗り越え、今日まで発展してまいりました。この間、絶えず新技術の導入に向け、価値ある品質のゴム部品の開発に努めてまいりました。そして、多くのお客様のニーズにお応えした製品を提供させていただき、おかげさまで「品質・技術の六菱」とご定評いただけるまでに成長することができました。また、当社にありましては、それぞれの時点で新技術と新製品開発に専念し、ひたすら社業の発展を追求してやまなかった諸先輩の情熱と実行力に敬意と感謝を捧げる次第であります。
昨今では中国の規制強化によるゴム材料の高騰、調達難という世界的な問題に直面してきております。更にコロナ禍問題、ウクライナ問題により世界情勢も一変してきており、臨機応変に対応していかなければなりません。100年はまだまだ通過点と考え、DX化の推進を図ると共に俊敏性のある(アジャイル)経営としてPDCAを数多く廻し、スピーディーに日本の国土強靭化に貢献できるモノづくりメーカーになるべく、努めていく所存でございます。
今後とも、なお一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げます。


受け継がれ、
進化し続ける
100年のあゆみ
11月・・匿名組合六菱ゴム製造所創立
代表:佐久間心一郎 出資金3,000円

造船船舶用ゴムパッキングを生産
1923年 日本・海外の出来事関東大震災
神戸護謨製造同業組合に加入
上下水道日本ヴィクトリック㈱ジョイント用
ゴムパッキングの試作提携

ヴィクトリックジョイント
1929年 日本・海外の出来事ニューヨーク株式暴落 - 世界恐慌の発端 -
上下水道英国ヴィクトリック社のピッツ氏来社し、技術指導

1931年 日本・海外の出来事満州事変勃発

合資会社六菱護謨製造所に改組
資本金5,500円
上下水道ヴィクトリック用ゴムが生産軌道に乗る


1937年 日本・海外の出来事日中戦争
産業機械三菱電機(株)神戸製作所の指定工場になり、航空機部品を納入
1939年 日本・海外の出来事第二次世界大戦勃発 - ゴム原料不足深刻 -
1941年 日本・海外の出来事太平洋戦争
国防企業整備令により残存工場に指定され5社を吸収合併、軍事用ゴム部品を生産
六菱護謨製造株式会社に改組
代表取締役に佐久間心一郎就任
資本金500,000円、人員215名
六菱護謨焼失(神戸大空襲)
六菱護謨製造株式会社休業
1945年 日本・海外の出来事太平洋戦争終結

(神戸市牧村様ご提供)
GHQから操業許可証取得
六菱護謨製造株式会社、民需で復活
資本金500,000円、人員109名
1949年 日本・海外の出来事日本工業規格JIS制定
日本ヴィクトリック(株)が六菱護謨に投資
取締役社長、佐久間心一郎逝去
取締役社長に中西鐡太郎就任
取締役社長に和田榮央就任
株式会社六菱ゴム工業所に改組
本社、工場を長田区に建設

産業機械東京芝浦電気(株)と共同でシリコーンゴムの実用化
シリコーンゴム専門工場の建設、同製品の販売開始

煙突に付けられたネオン
六菱ゴム株式会社に改称
産業機械東京芝浦電気㈱と変圧器用「特殊ゴム袋」を共同開発
製鐵高炉用「ベルパッキング」生産開始

1964年 日本・海外の出来事東京オリンピック開催

プレス成型工場新設

第1回優良申告法人で表敬される
1970年 日本・海外の出来事日本万博博覧会「大阪万博」開催
1973年 日本・海外の出来事第4次中東戦争ー第一次オイルショック
エネルギー原子力発電所向け「プールゲートパッキン」(1F-2)初納入
土木ヘキサプラグ完成(オリジナル製品)

エネルギー屈伸型「チューブシール」開発
1977年 日本・海外の出来事王貞治通算756号ホームランを放ち世界新記録達成

エネルギー”もんじゅ”用「チューブシール」世界初開発成功




エネルギー「ヘキサプラグG型」開発
1980年 日本・海外の出来事イラン・イラク戦争勃発

製鐵「ダスターリング」(DRT)開発、7か国特許出願。「ダストワイパー」(DWT)開発。

取締役社長 和田榮央逝去

於青山葬儀場(東京)



エネルギー三菱重工業㈱向けS/G用超高圧シール機構(耐圧200MPa)の開発 エネルギー三菱重工業㈱向け原子炉容器「ノズル閉止プラグ」開発 エネルギー三菱重工業㈱向け「新型ノズル閉止プラグ装置」開発

産業機械ドーバー海峡掘削シールドマシン用「スライドシール」「超高圧型VDシール」開発


製鐵ワンカット式オイルシール「スプリットワイパー(SW型)」の開発
エネルギーガソリンスタンド漏洩検査用「注油口・通気口プラグ」の開発
エネルギー東京ガス㈱向け「元整理用隅肉気密栓」の開発 エネルギー三菱重工業㈱向けS/G取替工事用「管内閉止プラグ」の開発
1992年 日本・海外の出来事バブル崩壊
1993年 日本・海外の出来事皇太子徳人親王と雅子さまがご成婚

鉄道JR東日本向け「マクラギパッド」の開発 土木緊急シール型「発進エントランスシール装置」の開発


製鐵川崎重工業㈱と「EGLシール機構(チューブシール)」共同開発
1995年 日本・海外の出来事阪神淡路大震災

エネルギー「キャビティシール(現地接着式)」開発
ISO9001取得
1998年 日本・海外の出来事長野冬季オリンピック開催

製鐵熱延BUR用「オーパスシール」開発 本社・工場移転

製鐵熱延BUR用「セパートシール」開発 エネルギーネジジャッキ耐圧式「MSセーフティプラグ」開発、定検日数短縮化に貢献

エネルギー原子力発電所向け「N1ノズルプラグ」開発


エネルギー原子力発電所向け「CRDハウジングプラグ」開発

土木台湾地下鉄向け「フレックスラバーシールΩ型」の開発 産業機械「セグメント形状保持用膨張マット」開発、TKS工法として営団13号線建設工事全線に採用される。 土木シールド到達用「FPAS工法」を積水化学工業㈱、㈱錢高組、㈱精研と共同開発
土木トルコ ボスポラス海峡横断鉄道工事向け「FPAS工法」大成建設㈱へ納入



エネルギー給水逆止弁「耐圧プラグ」開発 エネルギー「D/Sゲートパッキン(布入りチューブ)」開発 製鐵連続鋳造設備用「2分割ベアリングシール」開発

造船台灣六菱橡膠股份有限公司 現地法人化
土木シンガポール地下鉄向け「発進エントランスシール装置」を海外ゼネコンへ納入開始、ドックレッグシール開発


エネルギー原子力発電所の津波対策として高温配管(300℃)用「シールカバー」を㈱IHIと共同開発



製薬「RTP装置」開発


エネルギー津波対策「シールカバー」開発、柏崎原子力発電所へ納入開始



製鐵連続鋳造設備用ロールネックシールとして「TDシール」開発 上下水道パイプインパイプ工法用「止水プラグ」の開発

エネルギー女川原子力発電所向けスライド式「シェルカバー」開発

エネルギー国プロ(福島原発廃炉化)向け「ステージ内隔離部屋密封シール」開発 製鐵酸洗槽用「エキスパンションジョイント」開発 製薬日揮㈱と「BLAT」共同開発





「アイソレーションバルーンType-II」開発 主要5船級取得

アメリカ国防省向けMIL規格に適合するゴム材料を開発

